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安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

豊かな様相

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ベトナムはご存知の通り社会主義国家である。

ホーチミンというカリスマによって築かれ、長い戦争による疲弊と貧困をも経験した国家である。

しかし80年代後半から、ソ連などの社会主義国家が終焉を迎えていく中、独自の国家体制を守りつつ自由経済を取り入れたこの国は、観光ブーム、そして諸外国との経済的なつながりを持つに至り、日本企業の進出も著しい。

 

この国に来る前は社会主義であるから持ち込む書籍などは検閲を受けるかも、などと少しばかりびくついていたのだけれど、空港ではあまりに多すぎる荷物に係員から怒られたくらいで拍子抜け。

 

今私は町中のカフェでブログを更新しているのだけれど、ただいま満席中。

周りは美しく着飾ったベトナム人。そこかしこから中国語ともまた違った抑揚のベトナム語が聞こえてくる。

 

市場やスーパーで手に入るのとは違ったクオリティの洋服を身にまとった人たち、

宝石や金の装飾品を身に着けた人たち、

 

本当にここは社会主義の国なんだろうか?

自分がどこにいるのか分からなくなってくる。

 

ダナンの中心部から東側にはハン川という大きな川が流れている。

川の両岸には観光客向けのホテルやレストラン、カフェが立ち並ぶ。

橋を渡るとVINCOMというショッピングモールがある。どうやら最近できたばかりらしく、中は真新しい明るさだ。

 

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先進国のデパートにあるブランドとはいかないものの、美しくディスプレーされた商品の陳列を眺めるのはいかにも富裕層のベトナム人。

ここにはVINMARTというスーパーが入っていて、ここには富裕層のベトナム人だけではなく、駐在の外国人も訪れる。値段は中心部のBig Cより若干高めだが、スタッフが感じよく、英語が通じる率がたかい。社員教育がしっかりしているのだろう。

 

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社会主義であっても突出した富裕層が生まれ、彼らは身の回りを日本製の電化製品、ブランド物の衣類で固め、次は家族で旅行へと赴く。

現にベトナムでもダナンが観光地として脚光を浴び、ベトナム人観光客が後を絶たないという。

 

マーシャルでも富裕層は本当に富裕層だった。

 

そういう人々を見ていると、普通の人たちはどういう生活をしているのだろうと疑問を抱く。街中で出会った人たち、屋台の食堂を切り盛りしている笑顔のかわいい女の人は、どこに住み、どういう暮らしをしているのだろう?

 

ベトナムに豊かさがもたらされる一方で、日本をはじめとする先進国からの援助は続いている。外国のNGO貧困層への支援を続けていることも耳にする。

この落差は何なんだろう。

決して長いとは言えない1年未満のベトナム滞在の間に、私はどれだけベトナム人社会に入り込むことができるのだろうか。

 

何年も前にオーストラリアを旅してであった女性に言われた言葉が脳裏をよぎる。

 

「ここで何でも見ていくといいわ」