安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

カトゥー族のビーズを使った織物

 

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カトゥー族ツアーも大詰めを迎えてきました。

盛りだくさんなおもてなしに満足感を覚えていた一同ですが、カトゥー族ツアーはやはりただのツアーではなかった。さらに最強のコンテンツが用意されていたのです。

 

カトゥー族の伝統織物。

 

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腰織という体全体を使って織り込まれる紺と黒、そして赤を基調とした布。しかもカトゥー族の織物はタダのおり物ではなく、ビーズが織り込まれておりそれが伝統的なモチーフを形成しているのです。

 

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実際に体験させていただきましたが、やはりなかなか難しいのです、これが。

 

布を織ったことのない私にとって布はすでに出来上がった一枚のもの。しかし本当はこうして1段1段丁寧に糸を織り続けて長さを生み出すものなんですね。

 

一人の織り手のお母さんのスカートが見事だった。ビーズ模様!

 

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さて、カトゥー族を訪ねる旅もここでおしまい。

すでにお気づきかもしれませんが、それぞれのアクティビティーで村を移動しています。それにはこんないきさつがあります。

「(FIDRがカトゥー族村への支援を行う中で)「伝統織物を活用した収入向上活動」を残したい、とその村のみならず、2社(町)の地域リーダーや女性たちが声を上げたことで進んできまたFIDRとカトゥー族の少数民族支援事業。次第にその名が知られるようになり彼らの村を訪問したいという声が聞かれるようになりました。そしてある女性が、その訪問をきちんと管理したい、また他の村にも活用できるのではないか、ということに気づき始め、それらを事業化して、現在の観光開発事業の策定に至ったのです」(FIDRの方からのお話を要約させていただきました)

 

そう、このカトゥー族の伝統織物は単なる伝統工芸品ではなく、彼らのコミュニティー開発に一役買い、収入向上のみならず女性の地位の向上、また収入からの生活条件の改善など現代に生きる一つの少数民族を大きく支えるプロダクトになったのです。

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そして、観光開発に関してカトゥー族の人たちが話し合い、自分たちはどうやってお客さんをもてなすことができるだろうと考え、至った結論が

「自分たち(の村)はお料理しておもてなしだな」

「わたしらは薬草に強いから、薬草でいこう」

「うちらはもとも織物やってるからね」

「じゃあ、俺たちは踊りということで」

なんて具合に各村でできることを寄せ合い、一つのツアーとして走り出したのがこのカトゥー族ツアーだそうです。

 

FIDRの方から説明を受けて感動したのが、観光収入は個人ではなくコミュニティーベースで分配されているということ。理由は個人単位で富の分配がされると格差が生まれるのをカトゥー族の人たちが嫌うからだそうです。

個人への富の分配が残念な結果を生み出すことをすでに知り、お金に目をくらませることなくコミュニティー全体の富の分配を考えて行動するカトゥー族に私は心から尊敬の念を抱きます。

 

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カトゥー族ツアーは、単なる観光業ではなく、コミュニティーベースド・ツーリズムを目指しているといいます。住民が自主的に作り上げることによって、地域を活性化させていく取組。誰か特定の個人が詳細でもって富を築き上げ、他は貧しいままという途上国によくありがちなパターンではないのがキーポイントです。

 

そんなカトゥー族のツアーは訪問される人たちに向けていくつかお願いがあるようですし、

旅行者個人が無断でカトゥー族の村に入ることは許されていません。

彼らのコミュニティーを、そして山の自然を壊さないということを念頭に置いて私たちは訪問すべきなのです。

詳しくは下記リンクをご参照ください。

カトゥー族ツアーについて - カトゥー族ツアー

 

カトゥー族ツアーシリーズ?、最後までお読みいただきありがとうございました。

さて今日はこれからハノイ出張です。週末は弾丸でサパへ行きます。

ハノイ・サパ間を4,5時間で走る直行バスができたおかげで可能となりました。

ダナンに帰ってきたら超級で忙しい日々が始まります。

そんなわけでしばらくブログはお休み。

Hẹn gặp lại.