安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

映画鑑賞

 

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先週末はダナンの映画館で日本映画祭が催されていました。

国際交流基金が主催でハノイホーチミンそしてダナンで開催されていて、入場はあらかじめチケットをもらっておけば無料!という太っ腹な企画でした。

調べてみると毎年恒例のようで、今年は「愛の形」というテーマのもと何作品かが集められて上映されました。

 

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会場はチャンフー通りにあるザ・地元の映画館的なレ・ドー。いつもは閑散としていますが、この時はたくさんのダナンっ子や日本人、そして外国人でごった返していました。

 

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館内の座席は2人掛けなのか幅広の椅子が並んでいます。すいていれば一人で占領できるのでゆったり。しかし小柄な人が多いからなのか、お尻を置くところが短いので深く腰掛けられない…

 

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今回私が選んだのは、園子恩監督の2009年作”ちゃんと伝える”。

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EXILEAのKIRAと奥田瑛二主演

死期を迎えた父親と向き合う家族の姿が描かれた映画です。ネタバレになるので詳細は書きませんが、私自身去年の秋ごろから家族の病を経験しているので自分のそんな思いと向き合うにはよかったのかな。映画のクオリティに関しては自分の中では「まあ、普通」といったところ。

 

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最初のあたりはみんながやがや。でも前半がスローペースだったのと、テーマがテーマだったので途中で出て行ってしまう人たちもちらほらいましたが、ストーリーが進むにつれみな真剣に見ていたようで沈黙。日本人以上に家族を大事にするベトナムの人たちがどう思ったのか気になるところです。

 

どうでもいい話になりますが、劇場で映画を見るというのが本当に久しぶりでした。

私は実は学生のころから20代は日々映画館通いをしたり、一度にDVDを10本借りるほどの映画好きでした。マーシャルにいたころも娯楽が少ないこともあって、休みの日は部屋にこもって映画鑑賞をしていたのに、帰国してから劇場に片手で数える程度しか足を運んでいないのです。DVDやネットの映画は多少見たりしましたが、自分の映画への思いが変わってしまったのを感じます。特に見られなくなった分野があって、それは例えばストーリーの中で登場人物が暴力の被害にあうとか、つらい目に合う、または後味の悪い終わり方をする、というった類のものです。以前だったら鼻で笑っていたような「見ていて何も考えずただ楽しめる」映画を望んでいるのです。

 

ダナン生活が始まってもうすぐ3か月ですが、一度持参したDVDを流し見したきりまったく映画を見ていない状態が続いています。新しい環境で充実した生活を送り、仕事もそれなりに忙しいということもあるのでしょうが、本は読んでいるけど映画は見ていない。

 

こうして年齢を重ねることで、いろいろなものが削ぎ落ち、本当に好きなことだけが残っていくのでしょうか。

それはそれでいやではないんですがね。