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安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

先生の日

仕事 授業 ダナン生活

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 ベトナムでは11月20日は先生の日だった。

先生に感謝をささげる「先生の日」というのを設定している国があることは聴いて知っていたけれど、今まで私が先生活動していたところ、つまり日本とマーシャルではそんなものは全くなく、むしろ先生は大して感謝されていないように思ってしまうこともあるくらいだった。ちょっと言いすぎかしら?

 

なににせよ、日本語教師生活10年目にして初めてこの地で先生の日を体験することができた。

 

あれは先週の頭のこと、授業の後で教え子が先生とちょっと話があります、とおもむろに代表者が前に出てきた。先生の日の前夜19日の授業の後パーティーをしたいです、というありがたい申し出。普段彼らは医療現場で働く身なので日中は忙しいのだろうに、こんな泣かせてしまう企画を温めていてくれたのである。

 

実は前々から、先生の日には教員はアオザイを着るという話を聞いていた。しかし私たちはアオザイを持っていない、というか作っていなかった。ただ私たちには浴衣があったので、せっかくの機会だからと浴衣を着て授業しようか、という話をしていた。

 

そこでパーティーのご招待を受けたので、授業後に浴衣に着替えてパーティーに出席するという段取りに決めた。

 

昼寝用の茣蓙を使って一同着付け。現地スタッフも大慌てで浴衣を着る。そして勇んで再び教室に戻ったら、教え子たちがパーティーのセッティングをして待っていてくれた。彼らは浴衣姿の私たちに大喜び。

 

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大きなケーキにはちゃんと漢字で「先生の日」とある。

 

黒板もメッセージボードになっている。「お先生」は残念な間違いだけど、気持ちがすごく伝わってくる。じーん。

 

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バインクオンのディナーとシャンパンも用意してくれていて、至れり尽くせり。

 

私たちも着物と浴衣の違いを説明したり、みんなで森山直太朗のさくらを歌ったり。

 

今回はギターが弾ける学生が弾き語りをしてくれるなど粋な計らいもあって、うれしいひと時を過ごすことができた。

 

ダナンに来てから公私ともにありがたいご縁をいただいている。大事にしたいご縁である。

 

私たちのクラスは社会人クラスなのでまた別なのだが、本当の大学生たちはこの日のために1か月以上放課後や早朝集まってダンスの練習をする。そして当日披露するのだそうだ。先生に感謝するを半ば口実にどんちゃん騒ぎをしたいんかいな、とも思えなくもないけれど楽しいこと大好き、目立つこと大好きなベトナム人のかわいい一面が垣間見られて面白い。

 

先生の日、なかなかいい企画である。日本でもやればいいのに。苦労がこの一日でなんだかパーッと消えてしまうような心地になるのだから。

 

*冒頭の写真は教え子からの贈り物の花束と刺繍の絵。