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安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

思いのこもった一足

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先週金曜のこと。

ある教え子が履いていた靴について、盛り上がった。

それは日本人の友達がハノイで(値切って)10万ドンで買ったゴム製のパンプスと色違いのお揃いだったからだ。

しかし教え子の彼女は、地元の市場でその半額で買ったという。ハノイとダナンでは物価が違うし、ハノイでは外国人ではなくともよそ者にはより高い値段で売りつけるというから、そんなもんなのだろうか。

 

そんな話をしていて一度私はコピーを取るのに教室を後にした。コピー室から出ると、くだんの教え子の姿が2階の窓にあった。すると彼女は「先生、ちょっとまってください!」と言って、階段を半ば駆け下りてくるではないか。ちなみには彼女は身重。いやいや、走らないでくださいな、と制止するのも聞かず、

「先生、履いてみてください」と自分の靴を差し出すではないか。

 

サイズは38ですか?39ですか?

これは雨の日に便利です。

4万ドンでいいですから。

 

私が半ば唖然としつつ、いや、大丈夫だよ、とごにょごにょ言っても通じることはなく、彼女の頭の中では週末市場で私の分の靴を買うことが決まっていたようだ。

 

短い時間で色々考えてくれたのだろう。そして、妊婦なのに階段を駆け下りてくるほどのリスクを冒してくれた彼女の思いにじんと来てしまった私は、購入を決意してしまった笑

 

同僚にそんな話をして、笑っていたら週明けの昨日。果たしてその教え子はビニル袋に入った例の靴を持参してきてくれた。

しかし、そこからが想定外。

いくら、尋ねても何も言わない。何度か問うても、やっと「ほんの気持ちです」としか言わないのだ。

 

かくして、このビニルパンプスは私のものとなった。若干きつめなのだが、確かに雨でもちゃんとした格好に合わせることができる。

 

教訓。

めったやたらとベトナム人のものをほめないこと。

理由。

気を遣って同じものを買ってきてしまうから。