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安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

敬語と漢字学習

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うちの教え子たちは年が明けてから敬語を勉強している。

1月からは日本語のコマ数が格段に少なくなったため、『みんなの日本語Ⅱ』というテキストの中から日本での研修で必要になるような表現をピックアップして進めることにした。本当は敬語はテキストの一番最後の項目なのだが、日本では大学の先生やお医者さん、看護師さん、そして高齢者の患者さんや施設利用者さんたちとコミュニケーションをとる機会があると想定した時に、優先順位の高い項目としてこの時点で進めている。

 

ご存じのとおり敬語は相手を高める尊敬語と自分を下げる謙譲語、そして丁寧語(プラス美化語)に分類され、尊敬語だけでもいくつかの表現方法がある。

例えば「帰ります」だったら、「帰られる」と「お帰りになる」。

さらに「行きます」「来ます」「います」は「いらっしゃいます」というように、まったく別の形に変わってしまうものも多い。

 

「すごく難しいです」とため息交じりに教え子たちは言う。日本人にとってもそういう場面にいないとなかなか使わないから、正しく使えない人もいるので無理もない。でも敬語は大事なのよ~、と頑張ってもらっている。

 

加えて、新年にふさわしく彼らは新たな挑戦をしている。それは漢字である。このプロジェクトで必要になる日本語はコミュニケーションだから、漢字学習はどうしようかと最初は思ったのだが、書けなくてもいいから基礎的なものだけでも見てわかるレベルにはしようと決めた。

 

12月までに終わらせた『みんなの日本語Ⅰ』の漢字テキストを1月から始めることになった。その初日が昨日の月曜日。

前々から1月から漢字の勉強を始めるからね、と言っておいたのだがいざ「漢字」と板書すると冗談半分だろうが、みんな泣きそうな顔を見せる。

日本語は文法だって難しいのに、漢字という複雑怪奇なものまでやらされるのだからたまったものではないのだろう。

 

「でもね、漢字を知らないと日本語を勉強したことにはならないからね」とちょっとばかし苦しい文句でおしりをたたきつつ、いざスタート。

 

とはいっても今日の漢字は一、二、三、四、五と半分は練習しなくても覚えられる漢数字。彼らも拍子抜けしてしまったかな。いや、頭のいい彼らはすぐさま後ろのページを見て、それこそ複雑怪奇な漢字が並ぶページを見て、顔面蒼白になっていた。

 

鬼教師の私は、月曜日に漢字5個導入し、各自勉強して木曜日に小テストをする。どうだまいったか。

 

実を言うと、私は非漢字圏(中国、台湾、かろうじて韓国)の学生にゼロから漢字を教える経験が少ない。マーシャルでも教えたことがあるけれど、今回は自分の中で漢字教育力アップというひそかなタスクを課しているので、テキストまで持ってきて研究中なのである。

 

私も教え子たちもがんばる新年(ベトナムでは年末)なのだった。