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安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

1つのカタチ

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今日は一つ嬉しいことがありました。

 

かねてから私はプロボノとしてさくらフレンズカフェのアートさくらの事業で、ダナンにある日系リゾートホテルのお土産品開発をお手伝いしてきました。私は過去にアクセサリーを作って売っていた経験があり、今でも自分で作ったりするのでそんな経験を生かして、日系リゾートにふさわしいようなオリジナルアクセサリーを作っています。

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もちろん日本の浅草橋のような問屋街がダナンにはあるわけがなく、ベトナムらしいアクセサリーを作るにはハノイホーチミンと違ってお土産品、可愛い雑貨の選択肢が非常に限られるこの地で、リゾートホテルに置かせていただけるようなアクセサリーを作るのは決して簡単ではありません。

ハノイホーチミンじゃあるけど、ダナンじゃね・・・」多くの人がため息交じりにあきらめてしまいたくなるのが、ダナンの現状です。どうやらダナンはいま世界でも人気観光地として上位に入るくらいなのですが、お買い物したくなるような魅力は金そろえていません。すべて小一時間ほどでアクセスが可能なホイアンへもっていかれています。

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それでも、私はあきらめたくなかったので早速市場を物色。分解すれば使えそうな木や石のパーツもあるし、淡水パールなんかも手に入ります。あとはハノイやバックハー、ホーチミン、そしてホイアンへ行ったときに使えそうなものをちょこちょこ買ってきて、いざアクセサリー作りスタート。もちろん、日系リゾートにもあらかじめお邪魔してホテルの雰囲気やテーマカラーを知り、そこに合うアクセサリーデザインを考える作業も忘れてはいけません。

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果たして出来上がったアクセサリーを納品する時がやってきました。リゾートホテルに再び赴いて、ご担当の方とご対面。即決してくださる方であったこととさくらカフェとアートさくらがダナンの生活困難者の養護施設出身者の自立支援事業であることをご理解くださり、非常に良心的な条件で受け入れてくださいました。

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そう、私が作成したアクセサリーのほとんどがホテルで販売されることになったのです。しかも、「デコレーションもお願いしたいんだよね」とおっしゃっていただき、そのままショップで自作品をディスプレー。ご担当の方にも喜んでいただき、すっかりうれしくなってしまった私。もちろん私が作ったものを模してスタッフが作ったアクセサリーやスタッフ自身が作ったものもおかせていただけることになりました。

 

実は商品を作ったはいいけれど、そのまま「ちょっと違いますね」と突き返されることも想定していた私。ビジネスだからシビアなのは当然ですから、そういう可能性もあることをあらかじめ考えておこうと。しかし、結果的には自分の仕事を認めていただくこととなり、作り手としては感無量の心持です。

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しかし、ここで終わりではないのです。私自身はうれしくても、これが最終目標を達成したわけではないことは重々承知しています。本当の目的は、あくまでさくらのスタッフが自らデザインを考えて作成販売し、収益を得て自立するというものです。これを機にスタッフがクライアントにふさわしい商品をデザインして作成するということを覚えてくれたらと思います。

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ただ、これは今までの取り組みが一つ形になったといえると私自身は思っています。作ったものがリゾートホテルのショップで販売される。そしてお客様がご購入くださることで私たちの手元に売り上げが入る。この流れを作ればスタッフはもっと一生懸命取り組むはず。実はリゾートホテルさんからは1年ほど前にオファーをいただいていて、なかなかいいものが作れず頓挫していたということです。それが今日こうして形になったのだから、大きな一歩を踏み出せたのではないでしょうか。そしてそこに自分の趣味で取り組んできたことが貢献につながったのだから、この上なくうれしいです。あとは、ホテルを利用されるお客様が手に取ってくださる日が遠くないことを祈るばかりです。