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安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

ケニアへ行きたい

今週は脳内にがっつり衝撃を受けてしまう本を立て続けに2冊読了した。今回はそのうちの1冊をご紹介したく思う。

 

私の夫はマサイ戦士 (新潮文庫)

私の夫はマサイ戦士 (新潮文庫)

 

 

旅行添乗員をされていて、ケニヤに魅了されてそのまま移住。さらにマサイの儀式で一目ぼれしてしまったお相手と結婚された日本女性のエッセイ。

 

この本は一時帰国中にBookOffで何の気なしに本棚から見つけた一冊だったのだけど、なんだか説明しようのないひらめきを抱いて買ってきたといういきさつがあった。

 

これまで海外の中でもアフリカは自分にとって遠い場所だった。協力隊の同期にもアフリカ隊員がいたけれど、彼らは健康診断ではトップクラスのA級の人たちで、私なんざが足を踏み入れられるような場所ではなく敷居も高く感じていた。もちろんアフリカと一口に言ってはいけなくて、そこには様々な国や地域、民族が存在して、その多様性もワタシには計り知れない。どちらかと言うとアジアや中南米に興味を持ってきたのだけど、この本を読んでいて私は完全に

 

アフリカ、いい

ケニヤ行きたい

マサイ族のこと、もっと知りたい

 

と強い衝動を感じるに至った。

 

著者の永松真紀さんはケニヤのサファリパークにとどまらず、マサイ族の村なども案内するスタツアを主催していらっしゃるようなので、いつか機会があったら参加したい。

 

包み隠さずありのままを語る永松真紀さんのエッセイと、そこで綴られるマサイの人たちの精神性にはえらく感動してしまって、知らず知らず涙が出てしまった。もちろんもっと詳しく知ればそんなに単純なものではないのかもしれないけれど、私の中ではマサイ族に対してとっても偏ったステレオタイプな思い込みしかなくて(恥ずかしながら)、しかし現状は良くも悪くも正反対だった。

 

永松さんのご主人が住むマサイの村は比較的開発の手に侵されていない豊かさを保てたようだけど、そうではなく伝統的な暮らしを続けていくことが難しくなったコミュニティーのマサイ族は都市へ移住したり、他の民族と同じような近代的な生活を送ったり、その傍ら観光マサイとして自分たちのエスニシティを売り物にして生計を立てざるを得ない人たちも多いという。

 

そういった現状だけではなく、同時に印象的だったのは永松さんを迎えたマサイの人たちがマサイの嫁になったからと言って伝統習慣を強要しない寛大さだった。詳しくはぜひこのエッセイを読んでもらいたいのだけど、マサイの人たちの考え方はもっともっと深く知りたいと思う。もしかしたらこれからの自分の生き方に何かヒントを与えてくれるような気がしてならないから。

 

本当はもっともっと語りたいことはあるのだけど、長くなるのも難なので今回はこれくらいに。

おススメの一冊でした。