安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

ダナンでアロマ授業

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弥生の3月がもうすぐ終わる。今月はどこか流れに身を任せてみたら面白い方向に流れて行ったひと月だった。その最たるものはアロマテラピーの授業をさせていただく機会があったことだ。

 

実はアロマテラピーインストラクターの資格を持っている。2012年に独学で資格取得した。

とはいっても実際に教壇に立った経験は片手で数えるくらいなものだし、しかも対象は友人知人と身内だけ。それが今回はまずおなじみさくらフレンズカフェ初心者向けのアロマワークショップを開かせていただき、また昨日今日と自分が日本語を教えているこのプロジェクトで老年ケアとアロマテラピーというテーマで講義をさせてもらう機会をいただいたのだ。特に後者は今までにない切り口である。

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最近日本ではテレビで、ある特定の精油が高齢者の認知症の症状を緩和する効果があると取り上げられたらしい。私が所属するアロマの団体の会報誌でも高齢者とアロマテラピーというトピックで特集が組まれていたりする。今一番アロマの中でホットな?内容について、まさかダナンで自分が取り上げようとは全く予想だにしていなかった。

 

今回の講義のテーマ、老年ケアの現場でのアロマというのは未知の領域だ。だから授業準備には時間をかけた。老年ケアの先生に相談させていただいたり、ネットでリサーチを行ったり。プロジェクトの講義なのだから当然ながらいい加減に話はできない。自分が持っているアロマの知識と新たに得た知識とを合わせてパワポを完成させた。

 

講義自体は、名前を伏せた精油を嗅いでもらって、何の香りかを当ててもらい、どんな気分になるか、どんな効果があるのか考えてもらう時間を何度か取った。アロマテラピーベトナム語でLiệu pháp mùi hương(芳香療法) という。アロマテラピー自体は聞いたことがあっても実際の内容には明るくないという研修生たちだったが、殆どが真剣に私の講義を聞き、熱心に知識を吸収しようとしてくれた。

 

老年ケアにおいて、高齢者だけではなく介護をするスタッフ、看護師、そして家族の心身への大きな癒しをもたらすことを知ってほしいという思いを込めた。その思いが少しでも伝わったらうれしい。

 

面白かったのは、ベトナムで古くからおこなわれている芳香療法の例が聴けたことである。例えば地方ではニンニクをつけた油を風邪の時に使うとか、出産後ローズマリーの香りの油(精油ほど高濃度の抽出液ではないよう)でマッサージをするとか・・・

実は後者のローズマリー精油を試したとき、研修生の多くが「出産直後に使う香り」「なんか子供を産みたくなってきた」という声が聞かれた。

 

実はローズマリー精油は妊娠直後の妊婦はもちろん乳幼児には使ってはいけないとされることが多い。それでもベトナムだけではなく、昔のイギリスでも出産の現場では使われていたとかいう話も聞くので何かあるのかもしれない。高濃度の精油が好ましくなく、ローズマリーの1,2本分の香りなら問題ないということなのだろうか?

 

まあ、こんな風にあえて流れに身をゆだねていると、面白い方向に転がって、思いもよらぬ挑戦の場を与えられたりする。こんな流れで新たな就職先も決まるといいな、とふと思ったりするけど、それは現実逃避かしら?