安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

ベトナム少数民族タリーン族の布

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今日、縁あってベトナム中西部の高原に住む少数民族の布が手に入りました。

 

ベトナム少数民族というと、北部の山岳地域に住むモン族が有名で、タリーン族はあまりなじみがないかも知れません。かくいう私も今回のことがなければ知らないままでした。

 

タリーン族を支援している日本のNGOの方からお話を伺ったことを、やや乱暴に要約するとタリーン族はベトナム中部、クワンナム省(ダナンの下にある大きな省)南部のナムザン地区のさらにラオス寄りのところに住んでいるそうです。筋金入りの山岳民族ですね。中西部の山岳地域には様々な少数民族の方々がいらっしゃいますが、以前このブログでご紹介したカトゥー族、バーナー族などが知られています。こちらのタリーン族はカトゥーではなく、コントゥム省、ヤーライ省に多いバーナー族系統の人たちだと言います。

 

そんな彼らの一般市場には出回っていない織物が私のコレクションの仲間入りを果たしたのですから、喜びもひとしおです。モン族のようなカラフルさではなく、黒、濃紺、赤を基調とした織物を作り出すのが中西部民族の特徴なのですが、今回の島織物は、一見地味に見えて、じつは難しい技術が発揮されているのです。

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クローズアップした感じ。縞模様が細かくステッチになっているのが、手織りでは相当細かく難易度の高いテクニックなんだとか。

 

カトゥー族のツアーやカンボジアのクメールシルクの工房で見て以来、織物というのが気の遠くなるようなプロセスを経て、一つの布になるという事を知った今、単なる1枚の布ではなく、そこにかかった手間暇を思うと、作り手たちへの思いが募ります。

 

すてきな出会いに感謝です。