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安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

日本語教師の役割

熊本で大地震が発生し、その被害が連日伝えられている。

日本から離れたところにいる私たちにもネットのニュースやSNS上でその様子が伝えられており、自分の非力さを嘆きつつ自分ができることは何だろうかと考えてみた。

 

実を言うとしばらくはダナンでの生活の様子をここで公開することにもためらいを感じていたのだけど、自粛しても仕方がないという多くの声に背中を押される形で、今後も通常通りの内容で更新を進めていきたいと思うのでよろしくお願いします。

 

ただここ数日のあいだで読んだ記事の中に日本語教師としては素通りできないものがあったので、シェアする形で自分の考えを綴らせてもらおうと思う。考え方は人それぞれだろうけれど、このことに関してはより多くの人に、というか外国人と係る多くの人、特に日本語教師に知ってもらいたいし、実践してもらいたいことだからだ。

 

読んだ記事はこちら。九州にある外国人留学生が多く通う大学の学生さんの思いがつづられている。

 

大きな地震が起こるたびに不慣れな外国人の不便に関する報道がなされる。日本は世界でも有数の地震大国であることは世界中が知っていることだし、世界の多くの国で地震を経験すらしたことがない人がおおいのもみんな知っている。だからこそ、日本に来る、日本で生活する予定のある外国人はあらかじめ地震のことと、地震対策を知っておく必要がある。自分で調べられればそれでいいけれど、それぞれの母国語で地震について綴られたものというのは限られるのだろうから、難しいところはあるのかもしれない。

 

そこで重要になってくるのが日本語教師の存在だと思う。私が日本語教師養成講座で実習をしていた際に、仲間たちと「地震のことも教える必要ってあるよね」と語ったことを今でも覚えている。それから教壇に立つことになって以来、私は授業のどこかで時間を作って地震について話をするようにしてきた。

 

日本語教師の役割は、ただ日本語を教えるだけではない。また生け花、茶道、アニメ、といったエンターテイメントとしての「日本文化」を教えるだけでもない。日本社会でスムーズに生活できるように図ることも大事な仕事なのだ。その中に地震教育も含まれていて、当然の義務だと思っている。

 

今私の教え子はこの夏に日本に滞在する予定である。もちろん渡航直前の日本語授業ではしっかり時間を取って地震について授業を行うつもり。動画も見せるから怖がらせてしまう可能性が高いけれど、やはり全く知らない状態で日本へ送ることはできない。怖さを知ってもらった上で、いざというときにどうしたらいいのか頭に入れたうえで日本へ行ってもらいたいと思うのだ。