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安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

カトゥー族の村再訪!前回以上にディープな体験をしてきました

カトゥー族を訪ねて

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ダナン里帰り(!?)の旅の終盤に、思いもよらぬ幸運が舞い込んできました。

なんと、カトゥー族の村へ連れて行っていただけるというのです。

カトゥー族の村を支援している日本のNGO的組織FIDRさんにお声をかけていただき、以前参加した「お祭コース」ではなく、一つの村をじっくり訪れる「ショートコース」に参加させていただいたのです。

 

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ご一緒する方々も日系旅行会社からインスペクションにいらしている方や、FIDR事業の支援のためにいらしている専門家の方など、すごく興味深いバックグラウンドを持っている方々。

 

 

 

ダナンからクワンナム省の奥、ラオス国境に近いナムザン郡までの2時間半ほどの道中は、FIDRディレクターの方の熱いトークに加え、色々な話で盛り上がりあっという間に到着。見覚えのある景色が目に入ってきました。

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今回お邪魔したのは薬草園を持つ村。

 

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私たちを出迎えてくれたカトゥー族のガールズガイドたちにより導かれると、そこには杵と臼で黒米を脱穀する体験アトラクションが用意されていたのです。

 

「こうやったほうが、断然おいしいんだから!」

 

たとえ便利な機械が町から入ってきても、手間暇かけて作ったもののおいしさにはかなわないのだと彼女たちは教えてくれます。

 

更に脱穀した籾をざるを使って取り除くのは、一見簡単そうに見えてなかなか熟練した技が必要。ごくごく若いカトゥー族の娘さんたちの手つきの鮮やかさに惚れ惚れするとともに、そんなスキルもないわが身を恥じ入りました・・・

 

村の植物について教えてもらったり、熟練した竹細工の職人のおじさんと恋話で盛り上がった私たちを、とある人物が待っていてくれました。

 

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カトゥー族の村ツアー体験者の間では「卑弥呼おばあ様」と異名をとるご長寿レディーの登場です。

 

カトゥー族はもともと採取民族。特に男性は1年のうち一定の期間を山の中に入って過ごします。いくら慣れた場所とはいえ、人間は自然の前ではちっぽけな存在。命にかかわる危険もはらんでいるので、山へ旅に出る男性は出発の前に村のご長寿とあいさつと握手を交わし、力を分けてもらう週間があるのだとか。

 

ちなみに「卑弥呼」は、おばあさまの髪形に由来します。

 

一つ一つのことにがっつり食らいつく私たち。質問も止まらずFIDRの通訳のスタッフは行きつく暇もなく大変そう。それに反してガイド役のカトゥー女子たちは「まだ~?」とアンニュイなご様子。しまいには私の手を取って「ほら、次!次行こう!」と促してきました。

 

そんな距離の近さが心地よかったりします。

これまで私も少数民族の村をいくつか訪れていますが、こんな風に距離を縮めてもらったことはありません。ここまで持ってきたFIDRさんの努力の結晶と、カトゥー族の人たちの温かさの賜物なのでしょう。

 

私たちの後ろでずーっと座って待っていたおじさんが、実は罠仕掛けの名人ということで、出番がやってきたおじさま、罠を見せながら「どうでぃ、わしもなかなかやるだろう?」とどや顔。さらに、2人がかりのサトウキビ絞り体験までさせてもらった私たちは完全に時間を忘れていました。

 

恒例の豪華ランチをたらふくいただき、小休止したところで別の村へ移動。ショートコースは大体2つの村を訪れるようになっているそうです。

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途中、人間国宝並みのかご作りの名人のアトリエを見せていただいたり。

名人はパンツ一丁でハンモックに揺られていたけど、実はベトナム戦争中に手柄をなした退役軍人だったのだとか。

 

トリはもちろんカトゥー族の美しい布を織りだすヤラ村へ。織物体験と以前来た時にはなかったショップを見せていただきました。

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ショップには布雑貨だけではなく、カトゥー族について学べる資料も販売されていたので1冊購入しました。

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そのほか、貴重なビンテージの布を見せていただくこともできました。

光の下で選ぼうと思って「ここで見るから、ここ、ここ!」叫んでいたら、何とカトゥーガールズが日本語で「ここ」をすっかり覚えてしまった(笑)

 

村を出る頃にはすっかり日も傾いてしまい、村ですべてのパワーを出し切った私は車中でぐっすり。目が覚めたら日も暮れていました。

 

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何だか旅行客としてツアーで行った気がしない。友達の故郷の村にお邪魔して、温かいおもてなしを受けた心もちのする一日でした。

 

きっと今頃カトゥーの村では「今日のお客さんたち、濃かったね~~」と笑ってるんだろうな、なんて思いながらダナンの町を車窓から眺めていました。

 

ダナンを訪れる機会があればぜひ足を運んでいただきたいです。

お祭コースは1週間前まで、ショートコースは2日前までの予約が必要です。

詳しくはこちら↓

はじめに - カトゥー族ツアー