読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

安南のへそ

発展著しいベトナム中部の町、ダナン暮らしを経てすっかりベトナムマニアになってしまいました。ディープに書き綴ってまいります。

『観光コースでないベトナム』からさらにベトナムを知る

f:id:soyliliani:20170322104523j:plain

ただいま、ベトナムについて勉強中です。

行けばいくほど面白いと思い、もっと行ってみたい土地や、もっと知りたいことが募っていくのを感じます。

 

 

そこでお決まりの図書館サイトで検索し、早速5点ほど資料を入手。

 

その中の一冊が1995年と少し古いのですが『観光コースでないベトナム』です。

Amazonでは2011年の新版が出ているので、そちらも当たってみようと思います。

 

 

観光コースでないベトナム―歴史・戦争・民族を知る旅

観光コースでないベトナム―歴史・戦争・民族を知る旅

 

 

タイトル通り本の中に観光名所は登場しません。歴史や文化などを知るうえで大切な土地やキーパーソンが紹介されています。さらに、北部、中部、南部とベトナムを構成する3つのグループに分けられ、それぞれほぼ同量のボリュームなので偏りがないのもいいところです。(95年版)

 

ベトナムの歴史を語る上で欠かせないのが、長きにわたる戦争です。30年間のベトナム戦争はもちろんですが、それ以前のフランスとのインドシナ戦争、二次大戦中の日本による支配、また、その前のフランスによる植民地化、とベトナムの歴史は戦争が大きく占めています。更に古代に目を向ければ中国や近隣のチャンパ王国、クメール王国、ラオ王国との戦いにまでさかのぼります。

 

長きにわたる戦争により国力が弱体化したベトナムですが、1980年代後半から始まったドイモイ政策により経済の活性化が見られるようになりました。2000年ごろには日本でもベトナム観光ブームで、フレンチアジアンテイストの雑貨で知られるようになりました。私がベトナムへのあこがれを抱くようになったのも、この頃でした。

 

そして更に10年以上の月日がたち、私が念願かなってベトナムの地に降り立った時にはホーチミンの一部地域は東京を思わせるような発展ぶりをみせ、続いてハノイ、そしてダナンも富裕層向けのショッピングモールが立てられ、街並みもこぎれいになりました。

 

特にダナンの町は月単位で変化するほどで、チャンフー通り周辺の下町から洒落たレストランやショップが林立する街並みに生まれ変わろうとしています。元々ダナンの町には古い建物が少なく、というのもダナンを含む中部地域はベトナム戦争時の南北先生最前線だったため、建物も人も、自然も壊滅的なダメージを受けているのです。

 

そんな歴史を、新しい街並みの奥に孕んでいるのがダナンを含めた中部地域で、この本の中にもそういった話が織り込まれています。

 

なかでもオリバー・ストーンによる映画化で一躍有名になったレ・リ・ヘイスリップさんによって設立されたピースビレッジと養護施設「希望の村」のエピソードは非常に興味深かったです。(ヘイスリップさんはEast Meets WestというNGOを立ち上げて活動を行っていました)

 

天と地 特別編 [DVD]

天と地 特別編 [DVD]

 

 

 

天と地〈ベトナム篇 下〉 (角川文庫)

天と地〈ベトナム篇 下〉 (角川文庫)

 

 

というのも、ダナン在住時に非常にお世話になったさくらフレンズカフェで働くスタッフこそ、この希望の村出身なのです。同時にこのカフェを運営する日本のNGOの草分け的存在の「ふぇみん」がレ・リ・ヘイスリップさんの活動を支援しており、希望の村も現在はふぇみんがほぼ独力で運営しているそうです。

f:id:soyliliani:20170322104228j:plain

さくらでのふぇみんの方々の活動を目の当たりにしてきたこと、そして今回のダナン里帰り時に枯葉剤被害者救済施設を見学させていただいたことも含め、改めてベトナムの歴史を学びたいと思ったのでした。

 

そのほか、図書館で見つけた米軍による山岳地帯の少数民族のゲリラ兵士訓練の様子を収めた映像を見る機会もあり、ベトナム少数民族マニアとしては知っておくべき歴史を垣間見ることができて良かったと思います。